このソフトは, 海月玲二氏の SKK for Android を 多言語入力用に少し改変したものです. 個人的に欲しい機能も加えています.
- 英字キーボードの多言語化 (後述)
- 日本語キーボードのポップアップ, 変換候補のデザインの変更
- 音声入力キー, マッシュルームキーの削除
- 一部機能の追加
minghai 氏の SKK for Android に 海月玲二氏がフリック入力に改変したもの を, 多言語で入力できるよう改変したキーボードです. 日本語入力は SKK のまま, Gboard のように多言語で入力できるキーボードを目指しています.
ビルドには hkusu 氏作成のワークフロー を使っています.
手元にあった以下の端末にて動作を確認しています.
- Sony Xperia 10 II (Android11),
- Sharp AQUOS Sense4 lite (Android11)
それ以外の環境で動く保証はありません. 自己責任で確認をお願いします.
IOSに対応する予定はありません.
最初に一回だけ, 変換辞書を内部ストレージに解凍する作業が必要です. 設定画面から「辞書ファイル解凍」を選んでください.
以下に挙げる機能以外はほとんど改変していません. SKK for Androidの機能に関する詳しい使い方は 海月玲二氏のページ を参照してください.
SKK自体の使い方については ニコニコ大百科 がわかりやすいです.
改変した機能は以下の通りです.
- 音声入力キー, マッシュルームキーの削除
- 矢印キーをフリックすることで上下左右に移動できる
- スペースキーを左にフリックすることでシフトができる
- カンマキーを下にフリックすることで
...
(ドット3つ)が入力できる - 小文字キーを上にフリックすることで
w
が入力できる - や キーを左右にフリックすることで
(
)
が入力できる - わ キーを下にフリックすることで
~
が入力できる - ポップアップ, 変換候補を黒基調のデザインに変更
日本語キーボードの左下の ABC キーによって切り替えることができます. ヨーロッパ諸言語は スペース キーを左右にフリックすることで切り替えられます.
また, . , のキーを分離し, 矢印キーをフリックすることで上下左右に移動できるようにしています.
想定している言語は以下の通りです.
( 太字 は直接入力可能な言語,
その他はキーを長押しすることで入力可能な言語 )
-
ギリシア文字キーボード: 現代ギリシア語, 古典ギリシア語, コプト文字
ギリシア文字を基に, 対応するコプト文字を配置. -
エスペラントキーボード: エスペラント, ポーランド語
QWERTY 配列にエスペラント特有の文字を追加, 不要な文字を削除し, ザメンホフの母国語であるポーランド語を配置. -
ラテン語キーボード: ラテン語, 英語, フランス語, スペイン語, イタリア語, ポルトガル語, ラトヴィア語, チェコ語
QWERTY 配列に · を追加. 上記言語に必要な装飾付き文字を配置. -
ドイツ語キーボード: ドイツ語, オランダ語, デンマーク語, ノルウェー語, スウェーデン語, オランダ語, 古英語, ルーン文字
QWERTY 配列に ä ö ü を追加. 上記言語に必要な特殊文字, 装飾付き文字を配置. また対応する文字にルーン文字を配置. -
ロシア語キーボード: ロシア語, グラゴル文字
ロシア語配列に対応するグラゴル文字を配置 (グラゴル文字の関係で一部の文字には初期キリル文字も配置).
それぞれのキーの配列は Gboard にあるものを参考にしています. また, 長押しで入力できる文字の位置は Wikipedia などを参考に, 音価や歴史的な経緯を踏まえて適当に配置していますが, 一部のキーはスペースなどの関係で隣のキーに割り当てているものもあります.
特定言語の無効化, 順番等を設定する機能はありません.
私は言語学の専門家ではありません. また, Android開発も初心者 (ラーメンタイマー程度の開発力) ですので, 気に入ったら Contribute して頂けると嬉しいです.
- ヨーロッパ諸言語キーボードの切り替え直後のキーが反応しない
- 特定言語の無効化, 順番等を設定する機能
- デザインがデフォルトのまま
- 非ヨーロッパ言語の追加 (アラビア文字など)
- ヨーロッパ諸言語キーボードのポップアップの調整
- 追加機能を設定で有効・無効できるように (小文字キーの
w
など) - キーマップの追加
2009年にSKKをAndroid用に実装し,ソースと詳説を公開してくださったminghai氏に感謝します. また,minghai氏のAndroid用SKKを大幅に改良し,同じくソースと詳説を公開してくださった海月玲二氏に感謝します.