こいつの出所は https://github.com/unak/EPubMaker2 です。

ePubMakerは自炊データからePubファイルを生成するアプリケーションです。 XP以降のWindows上で動作します(.NET Framework 4が必要です)。

なお、現状、ソース形式でのみ配布されているわけですが、実際に実行ファイルを 生成するにはVisual C# 2010が必要となります(Expressでも可)。

大前提として、スキャンして出来た画像ファイル(PNGやBMPも読み込みますが、 JPEGを想定しています)がどこかのフォルダにベタに格納されていて、ファイル名で ソートすれば正しくページ順であることを想定しています。

メニューの「ファイル」→「元データフォルダを開く」でそのフォルダを選択すると、 画面左領域のページ一覧にそのフォルダ内の画像ファイル名がずらずらと 読み込まれます。 読み込みが終わったら、まずは一番右の「出力設定」の各項目を埋めておいてください。

その後、ページ一覧で適当にページを選択すると、真ん中左に元画像が、真ん中右に 生成される画像のプレビューが、それぞれ適当な縮尺で表示されます。 それを眺めながら、一番右の「画像設定」の項目をいじって、回転させてみたり、 画像形式を変えてみたりしてください。 「太字化」「コントラスト」の値をいじると出力される画像を読みやすく できるかもしれません。

プレビュー側で画像上をドラッグして範囲選択すると、選択範囲内を切り抜いて 画像が生成されます。 「画像設定」の「切り抜き」で切り抜く範囲を数値で指定することもできます。 なお、範囲指定は元画像に対して縦横何%の位置から何%の位置まで、という指定に なっています。 Ctrl+カーソルキーで画像の選択範囲を広げることが、Ctrl+Shift+カーソルキーで 選択範囲を狭めることができます。 また、Ctrl+Alt+カーソルキーで選択範囲を移動することもできます。

ページ一覧は複数選択が可能なので、一度に複数のページに対して設定を行うことが できます。 選択を楽にするために、ページ一覧の上に「全ページ選択」「奇数ページ選択」 「偶数ページ選択」のボタンを用意しておいたので、活用してください。 また、ページ一覧の「ロック」をチェックすると、そのページはこれらのボタンを 押しても選択されなくなるので、ほかのページとは違う特別なページがある場合は これをチェックしておいて個別に設定を行う、ということもできます。

ページの設定内容はコピー・ペーストが可能です。 コピーの際は現在表示されているページが、ペーストの際は現在選択されている ページが、それぞれ対象となります。

ページ一覧の「目次」項目に適当な文字列を入力すると、そのページがその名前で ePubファイルの目次(toc)に出力されます。

各ページの設定が終わったら、メニューの「ePub」→「生成」を実行すると、 出力先の設定ダイアログが開き、適当な場所・ファイル名を選べばePubファイルの 生成が行われます。 それなりに時間がかかるので、のんびり待ってください。

めんどくさいのでソース中にはまだ書いてないですが、いわゆる 2-clause BSD licenseです。 あんまり詳しくないのですが、バイナリを配布する際は、私の提示しているこの ライセンス以外に、Microsoftさんの言うことも考慮する必要があるんじゃないかと 思います。

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• 選択がらみの挙動不審の修正
• 傾き補正
• 選択ボタンのあたりの見栄えとか
• その他現状手抜きなところ