ErrorEventLogTraceListener はトレース情報のうち、エラーイベントのみをイベントログへ転送する .NET トレースリスナーです。

.NET Framework にはトレース情報をイベントログへ記録するトレースリスナーとして System.Diagnostics.EventLogTraceListener が用意されていますが、 このリスナーに対して Trace.TraceError メソッドを使用すると、イベント ID が常に 0 となってしまいます。

ErrorEventLogTraceListener はエラーイベントをハンドリングし、任意のイベント ID を使用してイベントログに書き込みます。

※ レガシーな Trace クラスの為のトレースリスナーです。TraceSource を使用できる場合はそちらが推奨されます。

ソリューションをビルドして出来た InAsync.Diagnostics.ErrorEventLogTraceListener.dll を、トレースが実装されている実行ファイルと同じフォルダに配置します。

config ファイルに下記のような記載を行います。

e.g.

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<configuration>
  ...
  <system.diagnostics>
    <trace>
      <listeners>
        <add name="ErrorEventLog"
             type="InAsync.Diagnostics.ErrorEventLogTraceListener,InAsync.Diagnostics.ErrorEventLogTraceListener"
             initializeData=".NET Runtime"
             eventId="1026"
        />
      </listeners>
    </trace>
  </system.diagnostics>
  ...
</configuration>

対象の実行ファイルでエラータイプのトレース情報を出力すれば、指定されたイベント ID でイベントログに書き込まれます。

Trace.TraceError(errorMessage);

MIT